なぜ、取り組むことになったのか?


 過疎化や少子化、高齢化の進展、住民同士のつながりの希薄化などにより、行政区の活動が弱まっています。地域を支えるための組織や仕組みが衰退する一方で、地域の課題は多様化し、日々の生活の分野にまで及んでいます。これらの現状を踏まえ、課題解決のためには、新たな地域運営の仕組みを作り上げることが必要です。

 豊岡市では、29地区公民館の範囲を基本に、全ての地区で新しい地域コミュニティを平成29年度までに立ち上げます。それに向けて、平成26年4月から7地区(中筋地区、中竹野地区、西気地区、弘道地区、資母地区、合橋地区、高橋地区)、同年10月から3地区(八条地区、奈佐地区、小野地区)が「モデル地区」として取り組みを開始しています。豊岡市新しい地域コミュニティのあり方方針、豊岡市新しい地域コミュニティ導入ガイドブック平成26年度モデル地区事例集)

西気地区の厳しい現実

1.人口減少、高齢化による地域力低下

  8年間で、人口168人(18.1%)の減・高齢化率3.6%の増

少子化等による学校統合

 児童数の減少に伴い清滝小学校と統合、西気小学校の廃校

3.生活基盤施設の減少

 医療機関・買い物施設、ガソリンスタンドなど生活基盤施設の減少

4.日常生活に支障

 小規模集落では、冬場の雪下ろしなど日常生活に支障が出る

 

 このような地区の厳しい現実を打開するため、平成25年6月には、西気小学校跡地利用検討委員会を母体とした西気地区活性化委員会を結成しました。その後、計5回のワークショップを実施し、「はじめの第一歩計画」として平成26年3月に「西気がっせぇ化計画」を策定しました。

 そして、西気地区の新しいコミュニティ組織として、平成26年7月18日に「西気明日のいしずえ会」を設立しました。